『闇の子供たち(梁 石日)』を読んで、日本の闇にも目を向けよう
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闇の子供たち by 梁石日
世界中の富裕層の性的玩具として弄ばれるタイの子供たち。アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。モラルや憐憫を破壊する資本主義の現実と人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作! 2008年映画化で話題を呼んだ作品が待望の電子書籍化。
「わ〜い、AmazonのKindle月替りセールで安いぞ〜それっポチ!」
なんてはしゃいで読むような本ではありません。
映画化もされていますので、ご存知の方も多いと思いますが、内容は非常にショッキングです。(実は内容よりもショッキングなことがあります。後ほど)
舞台はタイ。
貧しい夫婦が8歳の娘を売り、そのお金でテレビや冷蔵庫を買う。
その娘もエイズを発症してしまい、最後はゴミ袋に入れられゴミ収集場に捨てられてしまう・・・
さらにその夫婦は8歳の妹まで売り飛ばしてしまうという、なんともやるせない物語である。
本当にショッキングなのは物語の内容だけではない
本当に恐ろしいのは、児童買春や臓器売買だけではない。
この本や映画を見た人の感想を読んだ時に本当の恐ろしさを感じた。
日本の平和のありがたみを知った
こんな国もあるのか・・・
タイでそうなら、近隣諸国もそうなのではないか?
こういう事のない日本に生まれてよかった〜
どうですか?
え?何がおかしいのかって?
日本の闇
信じられないかもしれませんが、日本は人身売買大国です。
人身売買に関与している国ランキングでは10位です。
先進国でランクインしているのは日本だけです。
そして日本国内に被害者は推定で5万人いると言われています。
直接売買するだけでなく、売買された人(主に女性)の受入国としても日本は以前から問題視されています。
人身売買と言うと「諸外国から連れてこられた」というイメージがあると思いますが、日本国内で16歳未満の女性を風俗店とかで働かせるのもそれにあたります。
本を読んで「どこか遠くの国の自分には縁のない話し」とは思わないで下さい。
どちらかと言えば日本は当事国であり、諸外国からはそのような目で見られています。
本当に恥ずべきことだと思います。
これを機会にこの本を読み、日本の問題点に目を向けてみてはいかがでしょうか。
では!