遠藤賢司(エンケン)よ安らかに眠れ
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さようなら遠藤賢司。いや、じゃあねエンケン
こんな悲しいニュースを聞くことになるなんて・・・
ボブ・ディラン、ニール・ヤングを愛する私としては、当然遠藤賢司に行き着き、
Andymoriではないけれど、まさに「愛してやまない音楽」と出会った。
只者ではない、常人離れした、奇人、変人、天才・・・
彼を評する言葉は多岐に渡った。
そんな彼が2017年10月25日に亡くなった。
2016年に胃ガンであることを公表し、闘病生活を続けていた。
音楽活動をしたり、レコーディングをしてたところ、10/23日に入院し、
10/24日に容態が急変し、10/25日早朝亡くなったとのこと。
享年70歳。
若すぎる・・・
そんな彼を弔う意味も込めて、私の好きな曲を紹介したいと思う。
カレーライス
アルバム:「満足できるかな」
リリース:1971年
ど定番ですいません。
1番最初に聴いたのがこの「カレーライス」だったもので・・・
貼り付けたYouTubeで真面目に歌う姿には狂気すら感じます。
だってカレーの歌だよ?
君も猫もみんな
みんな好きだよカレーライスが
猫はうるさくつきまとって
私にも早くくれにゃーって
最初に聴いた印象は「う〜ん、よく分からん」だった。
正直言えば今でもよく分からない。
メロディの良さと、ギターの美しさ、三島由紀夫の割腹を取り入れた歌詞。
まぁ時代背景が大きいんでしょう。
誰かがお腹を切っちゃったって
うーんとっても痛いだろうにねぇ
でも、遠藤賢司といったら、この曲って感じはします。
BOB DYLANの「風に吹かれて」みたいな。
Hello Goodby
アルバム:嘆きのウクレレ
歓喜の歌
リリース:1972年【嘆きのウクレレ】
1973年【歓喜の歌】
アルバム2枚紹介しましたが、【歓喜の歌】バージョンを聴いてください。
ライブ盤なのですが、もう狂気っぷりを十二分に発揮しています。
まだもし僕の為じゃないなら
死んでしまえ
魚に食われ、差し込む月の光にくわれて、砂にくわれて
じゃーハローグッバイ
歓喜の歌
もうこの曲がダントツで好きです。
「遠藤賢司ではなく、ベートーベンだよね?」という声も聞こえてきそうだが、
確かにベートーベンの交響曲第9番だが、そんなことはどうでもいいのである。
交響曲第9番のメロディに乗せて、エンケンの魂の叫びが覆いかぶさる。
見よ一筋の光さえ、閉ざしてしまう
裏切られて悲しみにくれた眼を
見よ信じまいと笑う僕等の上に
怒りの刃が打ち下ろされんとす
正直歌詞云々ではない。
最後の一小節(ここだけ原曲に忠実な歌詞)を、狂気の宿った超ハイトーンボイスでシャウトする。
もうそれだけでゾクゾクするのだが、
本当の最後「明るきえがお〜」の「お〜」の部分。
感動とか通り越して、恐怖です。
ヘッドフォンをして、大音量で聴くと凄さ(凄味)、がわかると思います。
この曲もアルバム【歓喜の歌】の方で聴いて下さい。
いかがでしたか?
こうやってみると、私の好みは完全に前期ですね。
中・後期にも「東京ワッショイ」や「不滅の男」(ともにアルバム【東京ワッショイ】収録)
「夢よ叫べ」(アルバム【夢よ叫べ】収録)等名曲はいくらでもあるが、
やはり私は前期のフォーキーでクレイジーなエンケンが好きみたいです。
特に【歓喜の歌】はアルバム通して聴いてみて下さい。
全ての生気を吸い取られてしまいます(笑)
本当に惜しい人を亡くしました・・・
いわゆる天才・鬼才という人ですね。
なかなかこういう人は出てきませんので、貴重な方でした。
ご冥福をお祈りいたします。
アルバム【満足できるかな】は本当位に名曲ぞろいで、フォークが苦手な人でも、すんなり受け入れられると思います。特に「ミルク・ティー」がオススメです。
2017.10.25 R.I.P
では!