私が経営者として気をつけているたった一つのこと
スポンサードリンク
経営者
このブログを読んでくれている人の中には、社長、役員、管理職の人。
いわゆる、会社を経営する立場の人、チームをまとめる人がいると思います。
私は29歳で現在の会社に転職し、31歳で班長、33歳で課長、35歳で所長、40歳で取締役となりました。
当然、役が上がれば上がるほど、責任は重くなります。
利益も気にしなくてはいけませんし、今話題の過重労働、10年後の姿・・・
やることはそれこそ山ほどあります。
その中で私が一番重きを置いているのが、従業員の満足度です。
ただ単純に給料を増やすとか、労働時間を短くするとかだけでは、なかなか満足度は上がりません。
それでは何が従業員を満足させるのでしょうか?
私が思うに、従業員に満足してもらう。納得感を持ってもらうというのは、やはり公平性だと思います。
それは評価然り、接し方然りです。
ここまではおそらくほとんどの方が考え、実行していると思います。
私が1番意識しているのが、声に出ていない声を聞くことです。
ノイジー・マイノリティーとサイレントマジョリティー
私は言ってみれば、そこそこ若くしてリーダーという立場に立ちました。
精神的にも甘っちょろく、未熟でした。
それを自覚している私は、舐められないように厳しく厳しくルールを定め、接するようになりました。
そんな日々が続くと、反対を唱える声が出なくなりました。
当時は「自分の完璧な采配で、グゥの音も出ない」状態だと思っていました。
本当に恥ずかしいです。
さらに、そんな私に擦り寄ってくる人も現れます。
「〇〇さんがサボってる」「〇〇さんの仕事は遅い」
その都度、その〇〇さんを叱りました。
次第に「〇〇さんが所長の悪口言ってる」「〇〇さんは所長のやり方が気にくわないみたいです」そんな仕事とは関係ない話まで振られるようになりました。
これもその都度、排除とまではいかなくてもそれに近い処分をしてしまいました。
そうこうしているうちに、Aさんが辞め、Bさんが辞めと人が減り始めました。
実際不良社員も減ったのですが、徐々に優秀な人材も辞めていきました。
何が間違っているのか?
当時の私には分かりませんでした。
そんな時、私が一番信頼していた右腕にこう言われました。
「所長は表面に出てくる声しか聞いていない。声に出しているのは1割にも満たない。声に出せない9割の声を聞き取らなければ、いずれ全員いなくなりますよ」
その言葉を聞いて、やっと我に帰ることができました。
今まではノイジー・マイノリティーの声だけを聞いて、サイレント・マジョリティーを無視していたんだなぁ・・・今の自分は独裁者であると・・・
残っているメンバー全員の謝罪をし、よく声を出す人の声は半分に。
ほとんど声を出さない人と今までの倍以上コミュニケーションを取るように心がけました。
結局これが功を奏し、現在ではほぼ毎年順当に利益を出せるようになったし、品質も上がってきました。(人手不足は否めませんが・・・・)
経営者は黒子です。
「ここぞ!」という時だけ活躍すればいいのです。
それ以外の時はよ〜く従業員の顔を見て、行動を観察し、考えていることを聞き出すことが1番の仕事だと思います。
まだまだ経営者としては未熟な自分。
ご指導いただけたら幸いです。
では!