さようなら!シンガーソングライター中村一義【ERA】そしてJUBILIEE!
スポンサードリンク
中村一義シリーズ最終章
1st、2ndと天才ぶりを遺憾無く発揮した、中村一義。
地名度も上がり、「Snoozer」では毎号取り上げられていた。
さぁ3枚目だ。
ここが勝負の分かれ目になるであろうことは、誰の目にも明らかだった。
さぁ3枚目!真骨頂なるか「ERA」
実は一番よく聴くのが、この「ERA」である。
あとで説明するが、このアルバムには思い出いっぱいの名曲が収録されているのだ。
まずは
2曲目「1.2.3」
突き抜けた感いっぱいの名曲。
オープニングのカウントダウンから、一気に爆発する。
キャッチーでいて、平凡ではない名曲です。
見てたくもない事ばっかが、度重なって、
視界、ずっと、ずっと、ずっと、歪ませてさ。
あとさきも考えなかった僕等に、
願いを、たった、たった、1個鳴らせるなら・・・。
7曲目「ショートホープ」
オープニングと、エンディングのアルペジオの演奏での弾き語りが
印象的な、まさにロックンロールナンバー。
最初に通して聴いた時に、真っ先に好きになった曲。
誰かが用意してくれた道の上、
上手く、乗れないんだよね。
体は帰れたって、いろんな想いは、
戻る場所がないんだぜ
誰のためか、理由つけて吐く前に、もうホント、
君の奥の本当の声、聞かせてよ…聞かせてよ。
この一瞬が永遠というものだから。
18曲目「ロックンロール」
僕は直感した。
「あ〜中村一義は、きっとこういう音楽がやりたいんだなぁ」と。
ちょっと寂しかった。
もちろん名曲だよ?
でも、これは中村一義でなくても作れるんだ。
歌詞も過去と決別したいような、そんな内容。
また寝てたの?なぁ、ループ野郎。
ホント、起きろよ。妙な夢想を、もう捨てろよ。
どうせあれだろ?言い飽きないの?
死んだ夢だろ?もう、いいんじゃない?
20曲目「素晴らしき世界」
エンディングを飾るこの曲を聴いて、完全に理解した。
オタクで、引きこもりで、変態な中村一義はもういないんだと・・・
常に進化し、変わっていくことで真価を発揮する人もいれば、
変わらないことで、周りを変えていく人がいる。
中村一義は後者だったんだ。
でも、でも、辛い思いをした分、楽しい思いをしたかったんだろうね。
さよなら、中村一義。
さようなら。ここで降ろしてくれ。
たださ、僕は、この両足でね、これで……、
歩きたいんだ…わかるかなぁ。
クロだったものも、シロに化かす、ホント
素晴らしき世界だね。
忌まわしき世界だね。
さぁいよいよ最後の曲を紹介します。
12曲目「ジュビリー」
この曲は、1999年、退職願いを社長に持っていくときに、
車で聴いていた。
千葉から東京までの1時間30分、ずっとリピートしていた。
「本当にやめていいんだろうか?」「これからどうなるんだろう・・・」
そんな想いと、「やってやる!」「人生これからさ!」
相反する気持ちが交差する中、ずっと聴いていた。
「ジュビリー(祝え)」とはよく言ったものだ。
歌詞もこのアルバムでは、唯一昔さながらの変態歌詞だ。
真っすぐに背筋を正そうぜ。
病んだビール、開け放って。
すんげえ泥臭い日々にさ、ビート入れ、
街中にバラまこうぜ。
あいつらの言う正論は凍りついて。
さぁ、流れ変えてやれ。
一生どん臭い理屈掘りよりか、
まぁ、サイズ合った服、着ようって。
↑この部分の歌詞が一番好き!
息を吸え(真っすぐに)、息を吸え(今すぐに)、
声を出せ。
またこのMVがなんとも・・・
凡人には理解できないが、これが天才中村一義の真骨頂。
いかがでしたか?
全3回に渡ってお送りした、天才シンガーソングライター中村一義特集。
知名度がどれくらいあるかはわかりませんが、同時期にデビューした
くるり、スーパーカー(解散)と比べても異質な存在ですよね?
「天才」というものに触れてみるのも、面白いと思いますよ。
頭の中がぐちゃぐちゃになっても責任は負えませんが。
では!